■SAL用外シームレスボディ

人と同じはイヤだからメス型で抜いたモナカ合わせはやりたくない。シームレスもすでに試されている。ならば誰もやっていないから外シームレスを試そうと考えた。

・・・スプリント2

・・・外シームレスの型(きりたんぽ)

・・・試作第1号(うなぎ付)
はっきり言ってクラフトるうむの技術には感心した。しかも、HL1のシリーズは後になるほどスキルアップしている。留まることの無い技術はたいへん興味深い。

しかし、興味があるからとクラフトBBSを見ているとその影響で自分の考えがまとまらなくなる。
下手なデッドコピーばかりを作りそうだ。(BBSを見るのをやめた理由)
試作第1号・・・タイツ使用
軟らかい。没!
試作第2号・・・キュポラをポリ樹脂で固めて余分な樹脂を吸引
強度がない。没!

まともな画像がなく強度試験したあとのスクラップをゴミ箱から発見!
(画像なし)
試作第3号・・・ジャージをエポキシで固めてみた
軟らかいし重い。没。
(画像なし)
試作第4号・・・キュポラをポリ樹脂で固めて吸引しないバージョン
今ひとつ強度がない。補強を入れると使えそうだがとりあえずは失敗
試作第5号・・・ガラスクロス薄をポリ樹脂で固めて使用
変な素材ばかり使っているときちんとしたものが出来なくなった。スランプである。思わず正攻法を取ったがやはり気に食わない。捨てようとしたのだが「使わないと」とsim氏が強引に実用化。ダメ出し大会になってしまい見るも無残な姿。格好も悪いものだ。
しかし、先は見えてきた。クロス薄だけなら2プライは必要らしい。
軽く仕上げるにはカーボンロービングなどを使った上手な補強がミソのようだ。
試作第6号・・・キュポラをポリ樹脂で固めて吸引しないバージョンに補強をプラス
やっと実用レベルに達したが、墜落用には補強を見直す必要あり。
試作たち
この後、臭いに負けてポリ樹脂の使用を断念。そしてエポキシ樹脂を実験。10本以上の試作を重ねて実用に達したつもりだった・・・。

しかし、布は所詮 布、真夏には太陽熱で変形することは必死。

今後は真似の延長ではなく、フザケ契った独自の胴体を製作しよう。


そして結果

外シームレスと名付けた抜型法も型抜きの技術としては確立したつもりがある。

しかし、新しく試みた素材(一般布)は全て不毛。温度による伸縮、変形が大きいからである。たとえば冬、室温と外気温の差で1%胴体が縮んだなら200mmのHLG胴体の場合は全体で2mm縮むことになる。暖かな室内でワイヤーリンケージを張ったなら外気温で冷やされボディが縮めばリンケージが緩んでしまう。EXPが効いたような舵で飛ばせたものではない。夏の高温に適さないことは十分予想できたが実は冬でもダメだった。

モノコック構造を持つ胴体に一般布は使えない。これは断言する。野望の花柄、豹柄、イチマツ模様やアンパンマンペイントボディのHLG計画は潰えた。

抜型胴体に使える材料はカーボン、ケブラー、ガラスクロス以外にはあまり存在しないようだ。

型抜き用に何か新しい素材は無いものか?と頑張ったが今考えれば約半年、馬鹿なことばかりやったものだ。