プロペラのバランス取り@ 静バランス (2004.08.12)

プロペラとは飛行機の推進源。一番仕事をしているところ。
ゆえにバランス良好なペラを使いたいものです。
ファンフライのような低回転のペラなら「静バランス」だけで十分な気がするのは僕だけでしょうか?

(画像スペース)
たとえば「APC D7×P5」

電動用のプロペラを提供している有名メーカーです。伸びの良いペラを作ることでも有名で僕もお世話になっています。

ちなみにD7×P5の意味は「直径(ダイヤ)7インチ」「ピッチ:5インチ(スリップしなければ)プロペラ1回転で5インチ進む」とゆー意味です。 
(でも、空気のスリップ率は9割以上らしいです。悲しいですね。)
必要なもの

プロペラバランサー/カッター刃×2/洗濯ばさみ×4/ノギス/ペン/瞬間接着剤/ヤスリなど
最初に

プロペラのバリをカッターやヤスリで取り去ります。センターの穴付近は特に慎重に削ってください。
「測る」

ペラのセンター穴から先端にかけての寸法を左右別に測ります。そして、マーカーで目印を付けておきます。
(多くのペラのセンターの穴はズレています。これはよくある事です。だからバランスを取りましょう。)

その他、わかりやすいところの寸法を左右ともに測っておきます。このときもマーキングをすると後の作業性がいいと思います。
正しいセンターを出すために・・・

瞬間接着剤でブレた穴を埋め戻します。エアロシール(エロジール)を混ぜるのも効果的です。
埋め戻した穴を・・・

ヤスリで修正です。こうやって左右の長さが均等になるように合わせます。

これができたら下準備完了です。バランサーはまだ取り付けていませんが、これだけで案外バランスが取れているものです。
プロペラバランサーはこう使います@

スピンナーを取り付ける機体の場合は取り付けにプロペラ裏面が平らに使えますからバランサーも平らに使います。
プロペラバランサーはこう使いますA

最近のファンフライのように取り付けにプロペラセイバーを使う場合は裏面から鉛筆を刺すように取り付けます。
プロペラバランサーはこう使いますB

カッターの刃を洗濯バサミで固定してその上にバランサーを乗せます。(洗濯バサミはもっと小さい物がいいかな?)

カッター刃を使えば安物のバランサーでも低抵抗で使えますよ。でも、最近のマグネット式には敵わないかも・・・。
重い方を削ります

重いほうのプロペラの表面を翼型を崩さないように満遍なく削ります。

注:プロペラは表側のみを削ってください。裏まで削ると左右のピッチが不均等になってしまいます。

(指で延ばすの図)
この技はあまり使いたくないのですが・・・

片方を削るだけではどうしてもバランスが取れ無い場合、軽い側に瞬間接着剤を塗ってウエイトにする方法もあります。

注:瞬間接着剤がハイニトロでは侵されてしまうかも知れません。
瞬間接着剤の表面を滑らかに削って・・・

以上の作業を何度か繰り返してバランスを取ります。仕上げに水磨ぎすると綺麗になります。
静バランス取れました。

ファンフライのように低回転域を多用する機体なら静バランスだけで十分なように思いますが、パイロン機のように高回転域を多用する場合は「動バランス」も取ることをオススメします。

                    

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