最初に宣言しますが、旋盤について僕は素人(チョット習っただけ)です。
このコーナーは聞きかじった事柄を自分なりに纏めたに過ぎません。

「おや?」っと何かお気づきの方は ”ぜひ教えて”ください。

旋盤ってなに?
簡単に言えば金属用の「ろくろ」です。回転軸に丸棒や角棒状の材料を取り付けモーターで回転させて、そこに刃物を当てて丸く削っていく機械です。ただ、陶芸用と違い、多くは地面に対して平行に材料を回転させる構造です。ですから、粘土のように柔らかい物の工作には向きません。
丸棒なら寸法に合わせて細くしたり、角棒なら四角い棒などを丸くすることができます。
回転軸の対面に芯押し台があり、回転する材料の真ん中に穴を空けたり、ネジを切ったり、回転軸に対して直角方向から溝を作ったり、切り落としたりと様々な加工ができます。
回転している材料に刃物を当てて加工することが考えの主軸になりますが、アイデア一発で使い方は無限大の工具です。
選び方
パソコンの選び方に似た部分があります。
1、お金を出せる上限のスペック。
2、割り切って今やりたい機能の物に留める。

加工したい物の大きさが関係しますがイメージするより1ランク上の機種を選択するべきだと思います。予算や設置スペースの問題もありますから断言は控えますが小さくて機能の少ない物は後悔する結果になると思います。

高精度の加工を求める場合は中古機の購入はオススメしません。また、新品の納期は発注から約1ヶ月かかりますし、旋盤だけ手に入れても何もできません。加工に必要な刃物や計器、材料の入手を考えると代金は本体+5万円くらいは覚悟したほうがいいでしょう。
その他
旋盤の納期は一般の工具と比べて長いです。逆にいえばカタログスペックを頼りに設置場所を整える猶予期間があると考えます。卓上タイプならあまり心配ないでしょうが大きな物なら建物の基礎からやり直す必要もあります。その他、納品されるまでに生活環境に変化が起こって都合が悪くなっても先方に迷惑をかけないように覚悟を決めて動いてください。

 
運搬にご注意
卓上タイプでは考えにくいのですが旋盤の運搬方法に「トラックの荷台渡し」と言うものがあります。トラックの荷台から降ろす時点で荷受け主の責任ということになります。確認しておいた方が良いでしょう。
旋盤には持ち方(運び方)の指定があります。間違えてもオヤネジなどを持って運ばないようにしてください。
注意
僕がここで言う旋盤は金属加工用の小型旋盤です。木工用ではありません。金属用の旋盤で木材加工をすると削った木屑にオイルを吸い取られてしまって機械の寿命を著しく縮めてしまいます。木工に使ってはいけません。止むを言えない理由で木材加工をした場合は各部をよく点検して、グリスアップをしっかり行ってください。

                    

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