EPPスライサー (2004.08.23)

いろいろな厚みのEPPシートを切り出したいのでスライサーを製作しました。

EPPスライサーと材料ご一行様

パインの集成材(1800mm×400mm×18mm)の本体にアルミのレールとストッパーピンを取り付けただけです。壁に立て掛けて使います。あとは「いつもの電熱装置」と「ガラスのちゃぶ台」のお世話になります。

ちなみにこれを使って切り出せるEPPシートは縦:900mmで横:400mmです。
いつもの電熱装置

この弓は450mm幅で熱線はステンレス針金#30です。

ステンレス針金は太くすると早く切れますが、EPPシートが切った先から溶け着いて剥がすのが大変なので細い針金でゆっくり切ったほうがいいと思います。
EPPの厚みを決めるレール

長穴を開けてあるので3mm〜18mmまでの好きな厚みのEPPシートを切り出せます。
熱線カットの前にご注意。

EPPをはじめとする発泡材料の表面付近は硬く、中は柔らかです。まるで「パン」のようです。
熱線でカットする場合は「パンの耳」に相当するあたりは取り去っておかないと硬い面と柔らかい面で切削速度が違ってしまい作業性が悪くなります。

要らぬ失敗をしないために表面から5mmくらいは最初に取り去っておきましょう。

↑ガラス見えますか?
「ガラスのちゃぶ台」のお世話になります。

EPPをピンの上にセットして「ちゃぶ台の天板ガラス」で押さえます。

ガラス以上に平面の出るものは身の周りにはないでしょ。

(ガラスがもう少し長いと嬉しいのですが・・・ねぇ。)

(EPPが溶けてゆっくり降ります)
そして切ります。

←表側の図

EPPが切れた分だけ弓が降りて行きますが、細い熱線なので900mm切り終えるには5〜6分かかります。

でも、半自動なので待っていればいいのです。
ぶら下がった弓が降りて行きます。

←裏側の図

補助ウエイトはペットボトルと水です。補助ウエイトが軽いと弓が跳ねてEPPに縄跳び跡が付き安いように思います。

このカッターの場合、補助ウエイトは400g位がいいようです。
切り上がりましたが・・・

カット中にEPPが再溶着する部分があるので慎重に剥がさねばなりません。
(画像用意)
仕上げ

EPPの髭を取り去れば出来上がりです。

髭はEPPで擦ってやると簡単に取れます。 (sekiaiさんのHPより)

(凶器1号と呼んでいます。)
お片づけのときには
必ずストッパーピンを必ず抜いておきます。

抜かずに壁に立て掛けて掃除のためにしゃがむと不意にお尻に刺さって痛とうございました。

                    

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