超簡単!スチロールカッターの製作  (2004.11.26)

「スチロールカッターを簡単に製作できないか?」と持ちかけられたので知恵を絞りました。


線の張りで筐体を湾曲させます。
エンビ製スチロールカッターの全体像です。

エンビパイプとジョイントでこのように組み上げますが何処も接着はしません。

←この図では解りにくいですがステンレス線が張られています。「ピン」と張るようにテンションをかけるとエンビパイプがしなり、それがバネの役目をします。

エンビパイプに癖がついてバネにならなくなったらパイプを180度回して使ってください。

↑ クリック
格安の材料群

エンビパイプを使うことでパーツの交換がらくらく、バッテリーを除けば¥1,000−以内で出来ちゃいました。

←興味のある型は画像をクリックしてチェックしてね。

↑線が見えますか?
製作の前に実験(試し切り)です。

手持ちのバッテリー(ニッカドを推奨)とステンレス線(0.3〜0.5mm)をワニ口クリップをつけたコードで接続して発泡スチロールを切ってみます。

単に切るのではなくステンレス線の長さと太さを決定する実験ですから必ず行ってください。

■うんちく
熱量が足りない場合は熱線を太く、もしくは線を短くし、熱量が大きいときはその逆の操作をします。
(オームの法則より)

ちなみに7.2V−1400mAhニッカドならステンレス線は0.45mm×50cmでいい感じのカットができました。
(クランプメーターで計測すると電流は2.3Aでした)
実験結果からエンビパイプの長さを決定しました。

50cmのステンレス線を使うのですがエンビパイプをバネにも使うので60cm以上必要です。
今回は張り線用:30cm×2本/アーム奥行き用:25cm×2本を用意しました。

エンビパイプを使ったカッターなので筐体の寸法が簡単に変えられます。バッテリーの電圧に応じて各長さを作っておくと良いでしょう。
メクラにネジを立てます。

ステンレス線を巻きつけるためにネジを立てます。M3×6mmのトラスタッピングネジを使いました。

(M3ネジの下穴はφ2.5mmです。)ネジはしっかり締めずに0.7mmほど隙間をあけてください。
さて、組み立てです。

バッテリーの長さ+3cmに切ったエンビパイプにTジョイントを挿してコードを通します。

あとは全体図をご覧ください。
ステンレスの結線

僕がいつもやっている8の字巻きです。とても簡単確実なので気に入っています。

(ワニ口クリップはエンビパイプが溶けないように必ず弓の内側で挟んでください。)
電源(バッテリー)とスイッチ?部分

バッテリーは輪ゴムやテープで固定して接続はワニ口クリップで行います。イザと言うときはコードを引っ張れば電源offです。

(チョット乱暴なスイッチ?ですね。)
仕舞い方

少林寺伝来の武器ではありません
接着箇所が無いので収納時には分解できます。

握力がある人は簡単に分解できます。
紐が通っているので部品を無くすことはないと思いますが、傘袋にでも入れて置けばいいでしょう。

                    

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