■磁石を考える その@ 第1期 (2003.10.16〜12.27)
磁石の貼り方でどのくらいモーターの性能が変わるのだろう?
同じステイターと同じペラを使ってネオジの貼り方をテストをしてみました。
(於:0.35mm*28Tモーター/10V固定電源)
 その@


きっちり等間隔には貼れなかったネオジ

推力: 212g
電流: 4.81A

ノーマルからこれに変えることでカルチャーショックを受けました。

消費電力も少なくパワーもある理想のマグネットです。だからこそ貼り方にコダワリたくなりました。

手回し磁力テスト 「ゴリゴリゴリ・・・」って感じ。しっかりしたコッキング感。
 そのA


等ピッチに貼ったネオジ

推力: 226g
電流: 4.77A

上記(その@)の実験からそのAのデータが取れるようになるまで実に4時間もかかってしまった。

理由:不等ピッチの磁石で起動させていたアンプが、その学習機能で起動の周波数を不等ピッチに合わせてしまっており即座に等ピッチのマグネットには対応できなかったからです。
(アンプが壊れたのかと思いました。)

原因不明で首をかしげて行った実験データはやり直しが必要になり、結局、丸1日かかってしまいました。

 「これが正道」? まあ、いい感じ。

手回し磁力テスト その@と同じくらいのコッキング感があり。
コッキングに粒が揃ったような手ごたえを感じるのは欲目なのだろうか?
 そのB


カンとステイターの間隔が大きいもの

推力: 215g
電流: 5.12A


Q. 通常のネオジ仕様のCDモーターはステイターと磁石が微妙に擦って回転にロスがあるのではないか?と疑問を持ったのでに苦労して磁石とステイターの隙間が大きくなるモーターを作りました。

A. 回転ロスはきわめて少ないのですが磁石が遠のいたことで同じ推力は出せたものの消費電流は0.3A以上も余分に喰っていますし、推力では「モーター そのA」よりも11gも少ないです。全く美味しくはありません。
このカンは実験のためにTORIIさんが推奨する使い方をしていません。本来の性能に比べ著しく劣る結果になりました。

 
手回し磁力テスト コッキング感はあるものの割にスルスルと回る。
 そのC (2003.10.22)


カンとステイターの間隔が大きいものの内側に鋼鈑を追加したもの (鋼鈑サンドウィッチマグネット)

推力: ?g
電流: ?A

 計測不能←既に2.88A?

Q. 「モーター缶そのB」の磁石とステイターの隙間を金属リングで狭くしてはどうだろう?
A. 回転にムラがあり推力と言える風は起こりません。また、消費電流も0.3A〜5.2Aくらいまで頻繁に上下&ストールして安定しません。全く実用にはなりません。

  はっきり言って「ゴミ」です。

手回し磁力テスト コッキング感はほとんど無くスルスル回ってしまう。
手ごたえ的にはノーマルと変わらないかもしれない。
そのD (2003.10.22)


ネオジマグネット3枚1組にして4グループに貼り付けたもの

推力: 220g
電流: 4.61A


Q. 「ネオジマグネットをグループ化してはどうだろう? その@
A. この分け方なら遜色は感じさせない結果のようです。そのAに比べ推力が低いですが、その分電流も少なくなっています。この実験の時には使えそうに思いましたが磁石の寿命を考えると没にしたほうが良い貼り方です。


 数値は悪くないですが「没」にします。
 
手回し磁力テスト そのAとあまりかわらない。わずかにコッキング小さいような感じ。
そのE (2003.10.22)


ネオジマグネット4枚1組にして3グループに貼り付けたもの

推力: ?g
電流: ?A
計測不能←既に4.92A?


Q. 「ネオジマグネットをグループ化してはどうだろう? そのA
A. 磁石の島とステイターの極数が同じなので電流を喰うばかりですぐにストールします。十分予想は出来たのでショックはありませんでした。


 またゴミを作ってしまった・・・
手回し磁力テスト 「ゴチゴチゴチ・・・」って感じ。これまでテストをした中で最も強いコッキング。
そのF (2003.10.23)


ネオジマグネット6枚1組にして2グループに貼り付けたもの

推力: 215g
電流: 5.12A


Q. 「ネオジマグネットをグループ化してはどうだろう? そのB
A. あまり機体していなかった割には回ってくれます。でも、電流は喰っています。


 あれ?「そのB」と同じじゃん・・・
手回し磁力テスト 「トン・ツー・トン・ツー」って感じコッキング。強いとは思えない。
そのG (2003.10.23)


ネオジマグネット2枚1組にして6グループに貼り付けたもの

推力: 224g
電流: 4.58A


Q. 「ネオジマグネットをグループ化してはどうだろう? そのC
A. 誤差を考えると「そのA」と同じと言えます。でも、磁石の隙間を合わせる手間は半分です。

また、磁界が回るので磁石の寿命が長くなるとも予想できます。美味しい部分はそこでしょう。


 貼り易いし、これはアリでしょ!
手回し磁力テスト これまでテストをした中で2番目に強いコッキングがありました。
そのH (2003.12.07)


ネオジマグネット13枚貼り付けたもの

推力: 126g
電流: 5.01A


Q. 「ネオジマグネットを貼れるだけ貼ってははどうだろう? 
A. 高かった期待も磁石を貼りこむ時点で無くなっていました・・・やはりダメでした。

それでも「回るだけエライ!」と思ったのも確かなことです。手間隙賭けて金かけて・・・

 またしても・・・ゴミ・・・
 
手回し磁力テスト コッキング感はあるものの割にスルスルと回る。
そのI (2003.12.27)


ネオジマグネット11枚貼り付けたもの

推力: 204g
電流: 7.3A


Q. 「通常12枚貼っているネオジマグネットを1枚減らすとどうだろう? 
A. 期待など全くしておらず、ただ話のネタに・・・やはりダメでした。

スーパー大食らいです。モーターはアッチッチ。

何か物理的な抵抗でもあったのだろうか?と思いつつ2度と触る気がしません。

 間違いなく・・・ゴミ・・・
 
手回し磁力テスト コッキング感はあるものの割にスルスルと回る。