■磁石を考える そのA (2004.01.23)

どノーマルコイル(66T)を使ってカン(磁石)の違いを調べました。

 ■素材コイル+ノーマルカン(フェライト磁石)

プロペラ 推力 消費電流 回転数
GWS EP1047 98g 1.80A 2340
無負荷 0.13A

このままでもスローフライヤーには使えます。
 ■素材コイル+ノーマルカン(ネオジ貼替)

プロペラ 推力 消費電流 回転数
GWS EP1047 112g 1.67A 2490
無負荷 0.22A

ノーマルカン+ネオジはノーマルカン(フェライト)の92.7%の電流で1.14倍の推力です。

本来、ターン数の多いコイルのトルクが大きいです。
1047より大きなペラを試せませんでしたがネオジ磁石に貼り変えたことで12*4くらいのペラなら余裕で回し切るような気がします。
 ■素材コイル+鉄カン(ネオジ2ペア×6仕様)

プロペラ 推力 消費電流 回転数
GWS EP1047 134g 1.58A 2730
無負荷 0.16A

鉄カン+ネオジはノーマルカン+ネオジの87.7%の電流で1.19倍の推力です。

鉄カン+ネオジはノーマルカン(フェライト)の94.6%の電流で1.36倍の推力です。
 ■まとめ

ノーマル磁石からネオジウム磁石に貼り替えるとパワーアップに繋がるほか、省エネ化にも大きく貢献します。(利点が多いです。)

セオリー通り、磁石とステイターの隙間は少ないほど良い結果が得られました。

磁石はN−S−N−Sの順番が守られなければ効率が悪いようです。磁石の状態によっては同じ推力を得るために余分に2A以上も消費電力が大きくなることもありました。
(磁石は偶数で使うことが鉄則)
磁石の貼り付けピッチは等ピッチが無難です。
磁石をグループ化する場合は磁石のグループ数が偶数になるようにしたほうが良い結果です。

しかし、磁石が不等ピッチであってもアンプの学習機能を期待すれば回らないはずのモーターが回ってしまうから技術の進歩には舌を巻きます。
(ちなみに この実験で使用したアンプはフェニックス25です。)