EPPクリック2
 ■主な諸元
全幅 580mm
全長 387mm
翼面積 9.4du
重量 140g
受信機 GWS:PICO
サーボ GWS:PICO×2
モーター 50XCもどき
アンプ クラフト:スピード5
バッテリー アサミ:7.4V−580mA
重心位置 翼中央の先端より110mm付近
特記 細かく調整するとEXP不要になりました。
制作日 2004.09.15


CLIC2フライトインプレッション
第1回 2004.09.18(土)晴れ/風弱し

恒例になっている土曜の早朝フライトも連続で来る台風のため約1ヶ月お預けの状態でした。久々に晴れたので少々寝不足でも嬉々として出発。
今日はCLIC2のシェイクダウンでです。

テーマ1:ラッピングフィルムの強度

文句なし!

今回採用のカバーリングフィルムはウエットフィルム(スーパークリヤー)です。前回使ったE−ライトに比べて厚みがあり、少々重いですがかなり頑丈になりました。
細かく調整すると前作のEXP:30%から0%へと改善されたので重量増で鈍重な動きになったとは思っていません。
ラッピングフィルムを使うのはコンバット機の伝統と伺ったので今後もこの機体にはこのフィルムを使うことにします。

上からVer.1・2・3


蛍光色でVer.3を製作


ウエイト この後、沢山貼りました。
テーマ2:翼端失速と補助ウエイト

前作までのこの機体で翼端失速(巻き込み風)について勉強させていただきました。僕にでも体感できる差だったので今回も感動を書き留めることにしました。

翼端失速に対して効果があったのはウイングレットの延長です。延長する前はモーターのオン/オフでエレベーター方向に落ち着きがなく、旋廻させてもスピンしやすい状態でした。ところがどうでしょう、延長すればあら不思議!送信機のEXP設定をすべて外しても平気で飛ぶようになりました。教えてくださったkatagiriさんに感謝です。素晴らしい効果でした。

ウイングレットとは強い後退角で気流が外へ流れて翼端失速を起こすのを抑えるアイテムです。

今回はウイングレットをもう一段後ろに延長したウイングレットVer.3を試しました。もちろん、ウイングレットが伸びた分だけ重心が後ろになります。おかげで機首には10g以上のウエイトが必要になりました。(カバーリングフィルムが重くなったこともありますがVer.2の倍以上です。)でも、滑空は素晴らしく延びます。飛行姿勢が安定しているので前作に引き続きハンドキャッチは当たり前の状態にニヤリです。

問題はモーターオフで旋廻させるとVer.2より幾分早く沈下することです。これは重量増のせいだと思います。
CLICのように上反角のない機体ではバンク角0度の翼面積を100%として、15度で97%、30度では87%になります。
バンクさせたときに翼面加重が大きくなり過ぎなければ沈下は緩和できるはずなので、やはり10gものウエイトが原因でしょう。

結果としてVer.2くらいの後退に留めて補助ウエイトを減らす方向で考えれば良いと思いました。・・・今の状態でも十分な性能なので弄りませんけど・・・

僕の結論:ウイングレットは凧の足!

モーター交換不能のマウント
(改良の余地ありです。)
テーマ3:非力なモーター

次に試したのは鳥居さんにいただいた50XCモドキのモーターです。オリジナルよりもパワーが無いと伺いましたが使わないのは失礼なので搭載しました。

まず、相棒が50XC仕様のラダー機を持っていたのでフライト前に並べてモーターを回してみると風量は2割減くらいに感じました。(思わず笑)

こう書いては鳥居さんに失礼ですが、僕はこのパワーの無さに感謝しています。最近は改造CDブラシレスモーターのように推力費が2倍とか3倍のものが横行して、従来のパワーソースでは”飛ぶはずのない機体”や”失速して落ちるはずの姿勢からの復帰”が望めるようになっています。もちろんそれは喜ばしいことです。でも、「知識として必要な飛行機力学が疎かになっていないか?」と感じていたので僕には良い薬です。

薬は効きました。オリジナルの50XCよりも手投げ直後の沈下が大きいので細かく重心を合わせ直したところ、これまでよりもエルロンのアップオフセットが少なくて済むように仕上がりました。(機体の前面投影面積が少なくなり、非力なモーターでも風に向かって進んで行けました。)「これぞ効率!」とニンマリしている馬鹿者はチョット前まで細かな調整を軽視していたのです。反省猿の図を想像できるでしょうか?

これを機会に今後もモーターパワーに振り回されることのない機体の開発(お勉強)をしていきたいと思っています。

                    

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