尾翼マウントの製作

この機体は実験機です。その本文の遂行のため尾翼は取替え式に製作します。
ネジ2本でホイホイ替えられるなんて楽しいでしょ。(^^)

垂直尾翼
テールパイプに2箇所、2mmの貫通穴を開けます。

真っ直ぐ穴を開けるにはピンバイスのような手回し工具が便利です。
テールパイプに糸巻き補強をします。
毛バリ製作に使うボビンホルダーが大変便利
穴あけ加工をしたカーボンパイプは縦割れを起こしやすいので穴の前後には糸巻き補強をしておきます。
マイクロバルーンやバルサチップを使って台座を形成します。

本音を言えばカーボンパイプに割りを入れてパイプの真ん中に垂直尾翼を割り込みたいのですが、それでは尾翼付け替えの難度が上がってしまいます。今回はこれで我慢します。

(マウント用のネジはM2×12mmを使いました。)
水平尾翼

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展開図

CAD図を書けませんから「イラスト」です。

コの字に曲げたネジロッドをバルサ製のマウントに埋め込む作戦です。
M2ステンレス製の両ネジロッドを曲げるのですが・・・

ネジロッドを冷間加工で曲げるのは不向きです。必ず熱間加工してください。

材料にはニフテック(R22045)SUSネジロッド M2.0×45mmを使いました。
ネジロッドをコンロで炙って曲げます。

真っ赤に焼けた頃を見計らって「エイ、ヤッ!」と曲げます。
曲げた後は自然冷却です。(水などで冷やすと折れちゃいますよ。)
曲げたマウントネジを型に合わせて確認です。

無理なく入れば合格です。

(尾翼のアルミ型はこの工程のために作ったようなモノです。)
ネジロッドをバルサに埋め込んで尾翼台にします。

尾翼に接する面は平らに、テールパイプに接する面には丸みをつけて仕上げます。

(このマウントは尾翼とテールパイプの間が8mmになるように製作しました。)
テールパイプに接着&糸巻き補強します。

台座接着の前には必ず垂直尾翼と水平尾翼を取り付けて角度を確認してください。

尾翼を着けるとこうなります。

くどいようですがネジ式台座のおかげで他の形状の尾翼にも付け替えが可能なのがウリです。
多少の重量増などツライところはありますが一旦無視します。

また、台座をテールパイプの上に付けるか下に付けるかで水平尾翼の上下位置を変えることもできます。

実験後、当機には下付き水平尾翼を採用!

                    

ご指摘やアドバイス、質問などお聞かせください。

オマケ
曲げるのが苦手な方はリンケージストッパーを使ってもいいでしょう。

リンケージストパーとカーボンロッドを組み合わせて作りました。
曲げ加工で作った物とほぼ同じ重量ですし、確実に製作することが出来るのでこちらの方がオススメです。